夕暮れと夜の狭間では小沢健二の曲が合う

どーも、キシモトです。

夏から残暑そして秋を感じ、気づくと冬の気配を感じる。

勘違いと現実の狭間のような夕暮れと夜の狭間にぼんやりとベランダでタバコを吸う。

外に出かけるきっかけを探すように街に棲む音メロディー1)に耳を傾ける。

隣の部屋から聞こえてくるマクドナルドのCMを耳にした瞬間に記憶から引っ張り出されるのは

ポテトの香りと塩っ辛い味。

きっかけを見つけてポケットに千円をねじ込み、季節外れのビーチサンダルを履いて外に出る。

街灯の灯る国道15号線を歩き、買い物から帰宅するお母さんと友達に別れを告げる子供達の自転車のライトから目を背けるように空に浮かんだ8分の1くらいの月を眺める、幾千万も灯る都市の明かりが生み出す闇に隠れた2

1 ある光 / 小沢健二
2 アルベジオ(きっと魔法のトンネルの先)/ 小沢健二

不安を隠すように友達の投稿にいいねを押し、自分の食べた食事を投稿する。消費することで得られる一時的な達成感を胸に家路に着く。35年ローンで買ったマンションのベランダから、すっかり暗くなった夜にタバコの煙と一緒にため息を混ぜて、出かける時より大きく黄金色に光る月を眺め、明日はアップルパイを買おうと僕は誓う。

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